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2010年エース誕。拍手御礼より再録
エースが生まれてきたことに、感謝と祝福を。
私はこの稀有なる魂を心から愛します。
生まれてきてくれてありがとう。
エースが生まれてきたことに、感謝と祝福を。
私はこの稀有なる魂を心から愛します。
生まれてきてくれてありがとう。
「ハッピーニューイヤー!!!」
宴会が始ってから何度目かの乾杯とともにモビーディック号の甲板に響き渡る声。昨日の夕方から始まった宴会は丸一日以上続いている。
大所帯の白ひげ海賊団忘年会&新年会は、各船のワッチの交代に合わせて船員が入れ替わり立ち替わり参加をするため、丸一日経っても一向に騒ぎは収まらない。その上白ひげ傘下の海賊たちも次々と挨拶にやってくる。オヤジは新しいメンバーのためにその都度乾杯をして、愛する息子たちと新たな年を迎える喜びを分かち合う。
乾杯の度に巨大な器になみなみと注がれた酒を一気飲みしても顔色一つ変えない白ひげの周りでは、同じくご機嫌な様子で酒を煽る隊長たちが寛いでいた。
複数の船を持つ白ひげ海賊団はそれぞれの船に隊長が乗りこんでいるため、隊長全員が一隻に集まることはあまりない。その錚々たる面子に気押されてか、幹部以外の船員たちはその輪から少し離れた場所で騒いでいる。
「今年は一段と賑やかだねい」
苦笑いとともにマルコが呟く。だがその声は不愉快そうではなく、むしろ歓迎する色を含んでいた。
「おーおー、また上がったぜ」
船首の辺りで立ち上る巨大な火柱。その度に大歓声が上がる。
火気厳禁の船の上で火柱が上がっても誰も慌てないのは、その炎を操る主に対する信頼からだろう。炎は様々な色と形にその姿を変え、濃紺の空を明るく照らす。
「グララララ、派手な奴だ」
やんちゃな末っ子のはしゃぎようがおかしくてしょうがないというようなオヤジの口調に、隊長たちも笑う。
「しかし……そろそろ止めねぇと調子に乗って海に突っ込みそうだよい」
次々に姿を変える炎が時折船縁からはみ出して海へと乗り出している。
「ひゃっひゃっひゃ!随分飲んでたからなぁ、アイツ」
「なあ、アルコールが入るとやっぱり良く燃えるもんなのか?」
「俺が知るかよい」
ドンッと大きな音がして一際大きな炎の塊が空に飛んだ。
「「「あ」」」
高々と宙に舞った炎の塊はそのままふわ~っと飛び、ひゅるるるると海へと落ちて行った。
「グラララララ!」
やりやがった、と頭を抱える隊長たちの間に愉快そうなオヤジの笑い声が響いた。
「ったく!なにやってんだよいっ!」
びしょびしょになった身体をタオルで拭きながらエースがえへへへ、と照れくさそうに笑った。
未だ幼さを残したその顔は怒られてもなお楽しそうで、怒っているマルコも毒気を抜かれて濡れた髪をくしゃくしゃと乱暴にかき混ぜた。
「調子に乗り過ぎだよい」
「だって、楽しいじゃねえか!な、オヤジ!」
「ああ、楽しいな」
そう言ってオヤジが来い来いと大きな手で手招きすると、エースはぴょんと立ちあがるとオヤジの元に駆け寄った。全身で「オヤジが大好きだ!」と言っている姿はまるで子犬のようだ。
「お前が息子になって、初めての年越しだ。楽しくねえわけがねえ」
「ししししし!!」
「エース」
白ひげから巨大な杯を受け取り、エースがニカッと笑う。
「エース、飲み過ぎだよい」
「グララララ、バカなこと言うんじゃねえ、いい酒はどれだけ飲んでも身体に悪いこたぁねえよ」
オヤジの言葉にマルコは軽く肩を竦めた。
「あけましておめでとう!オヤジ!」
「おめでとう、バカ息子」
エースは大きな器に注がれた酒をグビグビと飲み干した。
「いい飲みっぷりじゃねえか」
ゲプッと息を吐いたエースの頭を白ひげが撫でた。
「オヤジ、ガキにあんまり飲ませねえほうがいいよい」
エースは酒に弱いわけでもないが、オヤジや幹部連中とは比べ物にならない。特にオヤジのペースに付き合っていたらぶっ倒れるに違いない。
「俺はガキじゃねえっ!」
「いや、ガキだろう」
幹部連中にゲラゲラ笑われてエースは頬を膨らませた。
「ガキじゃねえよっ!なあオヤジ!俺、今日で18になったんだ!」
「「「「「!!!!なに?」」」」」
ほのぼのとした親子のやり取りをにこやかに見ていた隊長たちが、末っ子の思わぬ発言に目を見開いた。
「ほう?」
「な?おれガキじゃねえだろ?」
17だろうが18だろうが幹部連中から見ればガキには変わりないのだが、重要なのはそこではない。
「エース!?お前今日誕生日なのか?」
「そうだよ」
「バカ野郎っ!!」
「え?」
エースはいきなりサッチに怒鳴られてきょとんと眼を瞬かせた。その周りで何やら慌てた様子の隊長たちがワタワタと動き始める。
「なんでソレを早く言わねえんだよいっ!」
「だ、だって、別に訊かれなかったし……」
なんで怒られるんだ?と首を傾げたエースをオヤジがひょいと持ち上げて、膝の上に乗せた。
「おい!息子たち」
甲板に白ひげの声が響くと、騒いでいた海賊たちが「おお!」と声を上げた。
「新年会はおしまいだ!」
いつもならば3日は続くお祭り騒ぎなのにどうして?とざわめく息子たちに白ひげがにやりと笑った。
「これからは、この末っ子の誕生日会に変更だ!思う存分騒げ!」
そう白ひげが言った瞬間、モビーディック号が歓声に揺れ、その騒ぎはやがて他の船達にも伝わって行った。
「ついに潰れたかよい」
甲板で鼾をかいて眠っているエースを見降ろしてマルコは呆れ顔でそう呟いた。
祝いの言葉とともに次から次に注がれる酒に、流石のエースも限界になったらしい。突然倒れた時は一瞬ひやりとしたが、エースが会話の途中でも眠るのはいつもの事で、近づいてみれば呼吸も正常にしているし、どうやら熟睡しているだけらしいと判断した。
「オヤジ、エースはもう寝かせるよい」
「ああ、運んでやれ」
手足を放り出すようにして眠っているエースを肩に担ぎあげ、マルコは自分の部屋へと向かった。まだ新入りのエースは大部屋生活をしているが、今日の様子では自分の部屋にいたらゆっくり寝かせてもらえないに違いない。流石にマルコの部屋にまで追いかけてくるヤツはいないだろう。
ベッドに降ろされた衝撃でエースが小さく呻いた。
「う……ん?」
「起きたかい?」
眠たげに眼を瞬かせたエースは、まだ酔いの醒めない顔つきでぼんやりとマルコを見ている。
「……マル、コ?」
「水でも飲むか?」
エースは緩く首を振り、それから周りを見回した。
「……ここ、どこ?」
新入りのエースが一番隊の隊長の部屋に入ることなどほとんどない。
「俺の部屋だよい。今日は特別だからな。俺のベッドを貸してやるからゆっくりねろよい」
宴は未だ続いている。甲板に戻ろうとしたマルコはベッドに寝ているエースが何とも言えない表情で自分を見ているのに気づいて踵を返した。
「どうした?」
ベッドに座りエースを見降ろす。
「……う…」
マルコを見上げるエースの目にジワリと涙が浮かぶのを見て、マルコは眉を顰めた。
「気分が悪いかい?かなり飲んだからな……」
「ちが……う」
「ん?」
エースの手がマルコのシャツの裾を掴んだ。
「おれ……」
「エース?」
「なんで…、おれの、たんじょうび……」
酔っているのだろう。ろれつの回らない口調で紡ぐ言葉は不鮮明で、マルコは身体をかがめてエースに顔を近づけた。
「おれなんかの、たんじょうび……どうして、みんな…あんな……」
「どうしてって……そりゃ、大事な仲間の誕生日だ、祝って当然だよい」
そりゃあ、今日はちょっと派手だったけどな、とマルコは笑った。山ほどいる船員すべての誕生日を祝っていたら毎日宴をすることになる。
「でもまあ、新年の祝いもあったし、めでたいことが重なりゃぁ嬉しいだろう?」
「いい日に産んでもらえたじゃねえか。かあちゃんに感謝しな」
「……っ」
途端にエースの目に溜まっていた涙がぼたぼたと零れおちた。
「おれ、祝ってなんて、もらえねえっ……」
ぎょっとしたマルコが慌ててエースの頭を撫でる。
「ど、どうしたんだよい?エース?」
「なんでも、ねえっ……」
「エース……」
涙を隠すためかシーツに顔を埋めたエースは肩を震わせていて、しっかりと握られたシャツにマルコは困ったようにエースの髪を撫で続けた。
「よくわかんねえが……エース。俺たちはみんな、お前の誕生日が嬉しいよい。お前が生まれてきてくれたから、お前と会うことができた。みんなそれが嬉しいんだ。だから、もう泣くなよい」
髪を撫でるマルコの手は、戦闘の時に見せる凶悪なイメージなどかけらも見せない優しいもので。
『エースッ!おれ、エースと会えてよかったぞ!』
「昔……」
「うん?」
「ルフィが……」
「ああ……弟かい?」
「うん。……同じこと、言ってた……」
エースが何かを呟いた。
「ん?」
マルコがそっと髪を掻き分ければ、涙を流したままエースは寝息を立てていた。握りしめたシャツはそのままで。
「はは……エース…誕生日おめでとよい」
生まれてきてくれて、ありがとう。
同じ船に乗る仲間すべての想いをこめて、マルコはエースの涙をそっとぬぐった。
宴会が始ってから何度目かの乾杯とともにモビーディック号の甲板に響き渡る声。昨日の夕方から始まった宴会は丸一日以上続いている。
大所帯の白ひげ海賊団忘年会&新年会は、各船のワッチの交代に合わせて船員が入れ替わり立ち替わり参加をするため、丸一日経っても一向に騒ぎは収まらない。その上白ひげ傘下の海賊たちも次々と挨拶にやってくる。オヤジは新しいメンバーのためにその都度乾杯をして、愛する息子たちと新たな年を迎える喜びを分かち合う。
乾杯の度に巨大な器になみなみと注がれた酒を一気飲みしても顔色一つ変えない白ひげの周りでは、同じくご機嫌な様子で酒を煽る隊長たちが寛いでいた。
複数の船を持つ白ひげ海賊団はそれぞれの船に隊長が乗りこんでいるため、隊長全員が一隻に集まることはあまりない。その錚々たる面子に気押されてか、幹部以外の船員たちはその輪から少し離れた場所で騒いでいる。
「今年は一段と賑やかだねい」
苦笑いとともにマルコが呟く。だがその声は不愉快そうではなく、むしろ歓迎する色を含んでいた。
「おーおー、また上がったぜ」
船首の辺りで立ち上る巨大な火柱。その度に大歓声が上がる。
火気厳禁の船の上で火柱が上がっても誰も慌てないのは、その炎を操る主に対する信頼からだろう。炎は様々な色と形にその姿を変え、濃紺の空を明るく照らす。
「グララララ、派手な奴だ」
やんちゃな末っ子のはしゃぎようがおかしくてしょうがないというようなオヤジの口調に、隊長たちも笑う。
「しかし……そろそろ止めねぇと調子に乗って海に突っ込みそうだよい」
次々に姿を変える炎が時折船縁からはみ出して海へと乗り出している。
「ひゃっひゃっひゃ!随分飲んでたからなぁ、アイツ」
「なあ、アルコールが入るとやっぱり良く燃えるもんなのか?」
「俺が知るかよい」
ドンッと大きな音がして一際大きな炎の塊が空に飛んだ。
「「「あ」」」
高々と宙に舞った炎の塊はそのままふわ~っと飛び、ひゅるるるると海へと落ちて行った。
「グラララララ!」
やりやがった、と頭を抱える隊長たちの間に愉快そうなオヤジの笑い声が響いた。
「ったく!なにやってんだよいっ!」
びしょびしょになった身体をタオルで拭きながらエースがえへへへ、と照れくさそうに笑った。
未だ幼さを残したその顔は怒られてもなお楽しそうで、怒っているマルコも毒気を抜かれて濡れた髪をくしゃくしゃと乱暴にかき混ぜた。
「調子に乗り過ぎだよい」
「だって、楽しいじゃねえか!な、オヤジ!」
「ああ、楽しいな」
そう言ってオヤジが来い来いと大きな手で手招きすると、エースはぴょんと立ちあがるとオヤジの元に駆け寄った。全身で「オヤジが大好きだ!」と言っている姿はまるで子犬のようだ。
「お前が息子になって、初めての年越しだ。楽しくねえわけがねえ」
「ししししし!!」
「エース」
白ひげから巨大な杯を受け取り、エースがニカッと笑う。
「エース、飲み過ぎだよい」
「グララララ、バカなこと言うんじゃねえ、いい酒はどれだけ飲んでも身体に悪いこたぁねえよ」
オヤジの言葉にマルコは軽く肩を竦めた。
「あけましておめでとう!オヤジ!」
「おめでとう、バカ息子」
エースは大きな器に注がれた酒をグビグビと飲み干した。
「いい飲みっぷりじゃねえか」
ゲプッと息を吐いたエースの頭を白ひげが撫でた。
「オヤジ、ガキにあんまり飲ませねえほうがいいよい」
エースは酒に弱いわけでもないが、オヤジや幹部連中とは比べ物にならない。特にオヤジのペースに付き合っていたらぶっ倒れるに違いない。
「俺はガキじゃねえっ!」
「いや、ガキだろう」
幹部連中にゲラゲラ笑われてエースは頬を膨らませた。
「ガキじゃねえよっ!なあオヤジ!俺、今日で18になったんだ!」
「「「「「!!!!なに?」」」」」
ほのぼのとした親子のやり取りをにこやかに見ていた隊長たちが、末っ子の思わぬ発言に目を見開いた。
「ほう?」
「な?おれガキじゃねえだろ?」
17だろうが18だろうが幹部連中から見ればガキには変わりないのだが、重要なのはそこではない。
「エース!?お前今日誕生日なのか?」
「そうだよ」
「バカ野郎っ!!」
「え?」
エースはいきなりサッチに怒鳴られてきょとんと眼を瞬かせた。その周りで何やら慌てた様子の隊長たちがワタワタと動き始める。
「なんでソレを早く言わねえんだよいっ!」
「だ、だって、別に訊かれなかったし……」
なんで怒られるんだ?と首を傾げたエースをオヤジがひょいと持ち上げて、膝の上に乗せた。
「おい!息子たち」
甲板に白ひげの声が響くと、騒いでいた海賊たちが「おお!」と声を上げた。
「新年会はおしまいだ!」
いつもならば3日は続くお祭り騒ぎなのにどうして?とざわめく息子たちに白ひげがにやりと笑った。
「これからは、この末っ子の誕生日会に変更だ!思う存分騒げ!」
そう白ひげが言った瞬間、モビーディック号が歓声に揺れ、その騒ぎはやがて他の船達にも伝わって行った。
「ついに潰れたかよい」
甲板で鼾をかいて眠っているエースを見降ろしてマルコは呆れ顔でそう呟いた。
祝いの言葉とともに次から次に注がれる酒に、流石のエースも限界になったらしい。突然倒れた時は一瞬ひやりとしたが、エースが会話の途中でも眠るのはいつもの事で、近づいてみれば呼吸も正常にしているし、どうやら熟睡しているだけらしいと判断した。
「オヤジ、エースはもう寝かせるよい」
「ああ、運んでやれ」
手足を放り出すようにして眠っているエースを肩に担ぎあげ、マルコは自分の部屋へと向かった。まだ新入りのエースは大部屋生活をしているが、今日の様子では自分の部屋にいたらゆっくり寝かせてもらえないに違いない。流石にマルコの部屋にまで追いかけてくるヤツはいないだろう。
ベッドに降ろされた衝撃でエースが小さく呻いた。
「う……ん?」
「起きたかい?」
眠たげに眼を瞬かせたエースは、まだ酔いの醒めない顔つきでぼんやりとマルコを見ている。
「……マル、コ?」
「水でも飲むか?」
エースは緩く首を振り、それから周りを見回した。
「……ここ、どこ?」
新入りのエースが一番隊の隊長の部屋に入ることなどほとんどない。
「俺の部屋だよい。今日は特別だからな。俺のベッドを貸してやるからゆっくりねろよい」
宴は未だ続いている。甲板に戻ろうとしたマルコはベッドに寝ているエースが何とも言えない表情で自分を見ているのに気づいて踵を返した。
「どうした?」
ベッドに座りエースを見降ろす。
「……う…」
マルコを見上げるエースの目にジワリと涙が浮かぶのを見て、マルコは眉を顰めた。
「気分が悪いかい?かなり飲んだからな……」
「ちが……う」
「ん?」
エースの手がマルコのシャツの裾を掴んだ。
「おれ……」
「エース?」
「なんで…、おれの、たんじょうび……」
酔っているのだろう。ろれつの回らない口調で紡ぐ言葉は不鮮明で、マルコは身体をかがめてエースに顔を近づけた。
「おれなんかの、たんじょうび……どうして、みんな…あんな……」
「どうしてって……そりゃ、大事な仲間の誕生日だ、祝って当然だよい」
そりゃあ、今日はちょっと派手だったけどな、とマルコは笑った。山ほどいる船員すべての誕生日を祝っていたら毎日宴をすることになる。
「でもまあ、新年の祝いもあったし、めでたいことが重なりゃぁ嬉しいだろう?」
「いい日に産んでもらえたじゃねえか。かあちゃんに感謝しな」
「……っ」
途端にエースの目に溜まっていた涙がぼたぼたと零れおちた。
「おれ、祝ってなんて、もらえねえっ……」
ぎょっとしたマルコが慌ててエースの頭を撫でる。
「ど、どうしたんだよい?エース?」
「なんでも、ねえっ……」
「エース……」
涙を隠すためかシーツに顔を埋めたエースは肩を震わせていて、しっかりと握られたシャツにマルコは困ったようにエースの髪を撫で続けた。
「よくわかんねえが……エース。俺たちはみんな、お前の誕生日が嬉しいよい。お前が生まれてきてくれたから、お前と会うことができた。みんなそれが嬉しいんだ。だから、もう泣くなよい」
髪を撫でるマルコの手は、戦闘の時に見せる凶悪なイメージなどかけらも見せない優しいもので。
『エースッ!おれ、エースと会えてよかったぞ!』
「昔……」
「うん?」
「ルフィが……」
「ああ……弟かい?」
「うん。……同じこと、言ってた……」
エースが何かを呟いた。
「ん?」
マルコがそっと髪を掻き分ければ、涙を流したままエースは寝息を立てていた。握りしめたシャツはそのままで。
「はは……エース…誕生日おめでとよい」
生まれてきてくれて、ありがとう。
同じ船に乗る仲間すべての想いをこめて、マルコはエースの涙をそっとぬぐった。
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