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2008年6月の本より。ガッツリ副シャン。結構イチャイチャ。

「アンタ、傷は大丈夫か?」
 シャンクスを組み敷いたところで、腹の傷を思い出した。
「……余計な心配するよりも、俺を満足させられるかどうかを心配したらどうだ?テメエのおりこうなオツムはやり方ちゃんと覚えてんのか?」
 挑戦的な顔でそういわれて、ベックマンは肩を竦めた。
「さて、どうかな……」
 胸元を弄っていたベックマンの手がゆっくりと喉を撫で再び胸を滑り腹を撫でる。
「ふっ……」
 シャンクスの唇からと息が漏れた。
 下穿きの中に手を差し入れると、シャンクスが僅かに身を捩った。ベックマンは空いた手で背中を撫でてやる。
「乱暴なことはしない」
「クククッ、バァカ」
 シャンクスは喉を鳴らしてベックマンに抱きついた。
 内股を撫でる。くすぐったいのか柔らかい皮膚を掌が撫でる度にシャンクスがピクリと反応する。
 下穿きを脱がせ、形を変え始めているシャンクスを掌で包みゆっくりと愛撫する。
「んっ……ふ」
 普段は愛撫する立場にいるから、ただ与えられるだけの快感には慣れていないのだろう。シャンクスはベックマンが愛撫をする度に僅かに眼を泳がせ、快感に震える吐息が唇から漏れる。
 唇と掌で思う存分シャンクスの肌の感触を味わったベックマンは、ゆっくりと身体を下にずらしてシャンクスの足の間に顔を埋めた。
「止せッ」
「されたことないわけじゃねえだろうが?」
「ったりめぇだ。……けど……」
 なぜだろうか。ベックマンにされると妙に気恥ずかしいのだ。
 ベックマンはシャンクスの腿を撫で、それからまた顔を落とした。すっかり形を変えたシャンクスを口内に含み、舌と歯で愛撫する。
「っ……クッ」
 液体を零し始めた先端に軽く歯を当てると、シャンクスの身体が跳ね上がった。
 窪みの部分をチュッと吸い上げてからベックマンは顔を上げた。シャンクスは真っ赤な顔を片手で隠して快感を耐えている。
「顔みせてくれ」
「……イヤだ」
 ベックマンは肩を竦めてから今度はシャンクスの足を持ち上げた。
 露になった部分に舌を這わせる。舌と爪先を使って何度も入り口をノックする。唾液を流し込み、絶え間なく前を愛撫してやり、やっと少し緩くなったところで舌先をねじ込んだ。
「アッ……」
「痛いか?」
 シャンクスが首を横に振ったのを見て、ベックマンは再び後に舌を這わせ、それから指をあてがった。
「指入れるぞ」
 ベックマンはシャンクスを抱き上げて膝の上に抱え込み、髪にキスをした。
 ゆっくりと、傷つけないように指を差し込む。ベックマンの指を押し出そうとぎゅうぎゅうと締め付ける。どうしようかとベックマンが途中で指を止めると、シャンクスは小さく「続けてくれ」と言って自分で腰を下ろした。
「うあっ……あっ……あっ」
 受け入れまいとする入り口とは対照的に、シャンクスの内部は熱く蠢き、ベックマンの指をもっと奥へと誘い込む。ベックマンはシャンクスの中に押し込んだ指をうごかした 。
「んっ……あっ……」
 ベックマンの指が動くたびに、シャンクスの腰がビクビクと震えた。ベックマンは一度ゆっくりと指を引き抜き、それから指を増やして再び挿入した。内部でバラバラに動く指の感触に耐え切れずシャンクスがベックマンの首筋に顔を埋める。
「あ……いい……ふっ……」
 太腿に当たるベックマンの熱がシャンクスを余計に煽る。背中に痛みを感じて、ベックマンはシャンクスが爪を立てたことに気付いた。それが酷く、ベックマンを煽った。
「ベック……」
 入れてくれ、と眼で訴えられて、ベックマンはグッと歯を噛み締めた。下腹部でどろどろと渦巻いている熱いものがシャンクスの視線に煽られて一気に噴出しそうだ。
「クッ……シャンクス……」
 ゆっくりと焦らすように指を引き抜く。シャンクスは震える膝で何とか身体を支えてベックマンのモノの上に跨った。
「あっ……ああっ……」
「っく、……はぁっ」
 絡み付いてくる熱い内壁にベックマンは浅く息を吸う。あまりの快感にうっかりするとシャンクスの怪我のことも忘れてむちゃくちゃにしてしまいそうだ。ベックマンはシャンクスの腰をグッと掴むと、シャンクスをベッドにうつ伏せにした。
「あっ……」
「っ……動くぞ」
「んっ……」
 激しく腰を打ち付ける。ガクガクと揺さぶられてシャンクスは悲鳴をあげた。内部を抉るような動きに、シャンクスの唇からは絶え間なく嬌声が零れ落ち、それがまたベックマンを煽る。中をかき混ぜるように何度も何度も注挿を繰り返す。
「くっ、んぁっ……ふぁっ……」
 部屋を満たす、肌のぶつかり合う音と激しい呼吸、ベッドの軋む音。ベッドはギシギシと自分の上で行われている激しい運動への不満の声を上げていたけれど、まったく相手にされていない。
 ベックマンが一層深くシャンクスの中にもぐりこんだ瞬間、シャンクスは引き攣れた悲鳴とともに白濁を吐き出した。

 カーテンの隙間から差し込む陽射しに目を覚ました。
 雨はすっかり上がっているようだ。鳥の声が聞こえる。シャンクスは寝転んだまま、んーっと伸びをした。途端に身体を走った腹の傷以外の鈍痛に僅かに顔を歪めたが、不快な感覚はないからどうやらベックマンが後始末をしてくれたらしい。腹の傷にも新しい布が当てられていた。全く、マメな男だ。
 人が来る気配に、シャンクスは慌てて眼を閉じた。
 僅かに軋む音を立てて扉が開く。ベックマンが近付いてきてそっと顔を覗き込むのを感じて、シャンクスは口を開いた。
「おはよう」
 シャンクスが明るい声でそう言うと、ベックマンは一瞬ピタリと動きを止め、それから地獄の底から響いてくるような声で返事をした。
「……おはよう」
 クックック、と喉を鳴らし、目の前に垂れ下がっていたベックマンの髪を引く。
「何処行ってたんだ」
 揶う口調に肩を竦め、ベックマンはベッドに座るとテーブルの煙草を取った。
「ちょっと確認したいことがあって」
「なんだ?」
「……夜中に人の気配がある気がしたんでな、念のため確認してきただけだ」
 夜中に感じた気配を今頃確認しに行く奴があるか、と思ったがシャンクスは口に出さずに羽織っただけのベックマンのシャツの下に手を入れた。
「で、誰かいたのか?」
「……いや……」
 朝の光の下で見たそれは、ただの人形だった。赤だと思っていた髪は、よく見るとオレンジ掛かった茶色い髪に過ぎず、少々気が咎めつつ服の下も検めたが、カラクリ仕掛けすら見つからなかった。
 やはり、あれは夢だったのだろう。酒の封が切られていたことへの説明がつかないが、ベックマンはあえて眼を瞑ることにした。この先、この男と一緒に行くつもりであれば、些細なことに一々構っていたら置いていかれてしまう。
「気のせいだったみたいだ」
「ふうん?」
 シャンクスはベックマンのシャツを脱がせると背中に指を這わせた。
 裸のままの上半身の背中についた数本の赤い筋。おそらく気付かないうちに自分が付けたものだろう。
「跡になっちまったナァ」
「……直ぐ消えちまうさ」
 実際、数々の戦闘で負った傷があちこちに残る逞しい身体の中では、その傷は情けないくらいに脆弱だ。
「そうだな」
「消えたら……」
 また付けてくれと言いそうになり、ベックマンは慌てて口を噤み、煙草を咥えて火を点けた。
「……ククッ……了解、今度は簡単には消えないようなヤツを付けてやるよ」
 シャンクスは笑いながらそう言って、ベックマンを引き寄せ肩に思い切り歯を立てた。
「イッ……」
 痛みに顔を顰めたベックマンを見て、シャンクスがニヤリと笑う。
「ハラガヘッタ」
「……飯にするか」
「おう」
 其の言葉にクスッと笑い、ベックマンはシャンクスに服を着せ、食糧と水を手渡した。
「……なぁ」
「ん?」
「なんでオマエだけ酒飲んでんだ」
 テーブルに置かれた酒に眼をつけたらしい。
「アンタは怪我人だろうが」
「もう治った。寝りゃ治る、こんなもんは」
「そんなわけあるか」
 呆れ顔のベックマンにシャンクスが口を尖らせて抗議する。
「オマエな、その怪我人相手に散々無体を働いておいて、今更何言ってんだ」
「無体って……」
 無理強いをした覚えは無いが、それでも怪我人に激しい運動をさせた記憶はおあるので、ベックマンは口を噤んだ。
「ん?」
 窓の外に人の気配がする。
 ベックマンが窓から外を見ると、カッツェが庭に入り込んでくるところだった。窓を開け合図すると直ぐに気付いて手を振り中に入ってきた。
「カッツェ!」
 満面の笑みで抱き締めてきたシャンクスにカッツェは少し照れくさそうに身を捩る。
「船長さん、傷はもう大丈夫なの?」
「ああ、どうってことねぇよ。こんな怪我珍しくもねえしな」
 だっはっはっは、と大口を開けて笑うシャンクスを見て、カッツェは「海賊ってすげえなぁ」と眼を輝かせた。
「なぁ、旦那たちにいい報告があるんだ」
 賞金稼ぎの死体を見つけた海兵たちは、結局シャンクスを取り逃がしたと判断して昨日の夜引き上げたという。「旦那たちの船は今朝戻ってきて島の南側で待機してる。ガレオン船じゃ無理でも漁船なら昼でも島から出られる。知り合いの爺さんに話をつけておいたから」
 シャンクスが口笛を吹いた。
「気が利くな」
「まぁね」
 カッツェは得意気にニッと笑った。
 屋敷を出て、海へと向かう。
「ねえねえ、船長さん」
「んぁ?」
「この前言ってたろ?海にはすっげぇ不思議なことがたくさんあるってさ」
「おう、すっげえぞ」
「聞かせてくれる約束だったぞ!」
 大人びた口を利く少年の思いがけない可愛らしい言葉にシャンクスは大喜びして、海に向かって歩きながら海の不思議を話して聞かせた。サルガッソ、大蛸、黴の船、鼠の島……それらの冒険譚を少年は眼を輝かせながら聞いていた。
「俺、其のうち絶対海に出るからな!」
 この島を出て、海賊になって、冒険するんだ!
 漁船に乗り込むシャンクスに、カッツェが拳を握って叫ぶ。
 漁船から手を振って赤髪の船を見送る少年の影を見つめながら、シャンクスが嬉しそうに笑った。
「なあ、ベック」
「なんだ?」
「俺たちはいずれまたグランドラインに行く。其の前に、もう一度この島に寄ろうぜ」
 其の頃にはカッツェももう少し大人になっているだろう。その時まだ、あの少年が海賊になりたいと言うのなら、今度は連れて行くつもりなのだとわかってベックマンは苦笑した。
「アンタな、誰でも彼でも誑しこむのは止せ」
「人聞きの悪い言い方すんな。俺がタラシこんでんじゃねえぞ、ドイツもコイツも勝手にタラシこまれてんだ」
 シャンクスはニヤリと笑い。背後に立っていたベックマンに寄りかかる。
「オマエも含めてな」
「……」
 言い返そうとして、結局言葉の見つからなかったベックマンは、黙って煙草を咥えた。


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